透明度がハンパない竹富南エリアの愉快な仲間たち!
小さくて愉快
竹富南エリアは海水の透明度が高いだけでなく、生息する生物も豊富。
貝殻やサンゴのかけら等を背負い、まるで身を隠しているかのような姿から、名前がついた恥ずかしがり屋の「カイカムリ」。100ミリ前後の体で、とことこ歩く姿は可愛らしいの一言。
カラー部門のビジュアルクイーン「アオギハゼ」、体色のオレンジ色は鮮やかすぎて、金色を帯びたように見えます。3~4センチ程度の細長い体は側扁しており、眼を通る1本の青色の帯が見えます。
第一背びれの第二棘は糸状に伸びており、第二背びれとしりびれは同じ位置にあります。先に丸みを帯びた、ピンク色の尾びれの付け根にはひとつの大きな黒っぽい斑があり、ふたつに分かれているように見える場合もあります。
泳ぎ方がなかなかユニークで、頭を上にした状態で斜面に対して立ったように浮遊。これは流されないようにする為で、岩棚の下などで腹を上にしている事も多い。名前の由来(アオギ/仰ぎ)もこのことから来ています。
「リュウキュウハナハゼ」は全長12センチ、細長くて青い体に2本の尾びれがビヨヨンと伸びています。危険が迫ると、素早く巣穴に逃げ込む習性あるが、長時間眺めると、波動砲を発射してくれることもあるとか。
ハナヒゲウツボ
成長した「ハナヒゲウツボ」は鮮やかな黄色ですが、幼魚や若魚の頃は黒色、成魚になると青色に変色、鼻先から背びれにかけては黄色になります。
極めて細長い体はウツボというより、ウナギを思わせます。吻端近くにある前鼻孔はは管状に伸び、その先端は花びらのように開いています。上下の顎の先端にある肉質突起は特徴的で、名前の由来になっています。
水深70m辺りまで出現、相手を威嚇するときや獲物を捕らえる時は、口を大きく開ける習性がありますが、ウツボの中では、性質はおとなしい方です。
11月と12月は「イソマグロ」や「ウミウシ」
水温が下がる11月と12月は大物の「イソマグロ」や海の宝石とも呼ばれる「ウミウシ」も登場。メタリックに輝く、ミサイルを思わせるな体、「イソマグロ」の列は迫力満点、太陽をバックにしたシルエットも様になっています。
運がよければ、バラクーダやマダラトビエイのサプライズゲストも見ることができます。
白と黒のダルメシアンを思わせるような姿の「ブチウミウシ」、白い体の背面全体には大小様々な、黒褐色の円班があり、触角と二次鰓も黒褐色です。60mmになりますが、沖縄では10mm前後のものが多くみられます。
まるで上品な和菓子のような外見の「テンテンウミウシ」の大きさは約25mm。半透明の黄白色の体、背中には亀甲模様が入っています。
線の部分は僅かに隆起すると、黄色く染まる性質があり、線で囲まれた部分には暗褐色の円班が入ります。